なんと2004年に有志の方々によって作成されたアニメーション。
ものすごくこれっぽくなってきている今の世界、日本。
戦争を始めたら負け。
渡英したての大学院生の頃は、様々な国々の留学生とも交流があり、ほとんどの国々で「徴兵制度」というのがあるのを知り、とても恐ろしく感じたのを覚えてる。
「嫌な人は奉仕活動でいいのよ」とか、
「部活の合宿みたいで楽しかった」とか、
言う人たちもいたけれど、彼らも所詮、本当の戦争へ行ったこともなければ、ガザの人たちみたいに攻撃され肉親を失った悲しみも知らなければ、原爆を落とされたという歴史も持っていないので、ある意味、笑顔で徴兵制度を受け入れている感覚も恐ろしかった。
彼らの中には、大国と国境を挟んで隣り合わせの国もあり、「攻めてきたら戦う」と勇ましいことを言っていたけど、戦争する羽目になった時点で負け。
「日本て徴兵制度あった?」と聞かれたらいつも、
「あ、ウチはね、戦争しないの。そう法律で決めてるの」と答えてた。
するとね、「ええ!誰かが攻めてきたらどうするの?」と聞かれたら、
「攻めてこられないようにするのが外交でしょ」と答えてた。
こうやって答える時、いつも清々しい気持ちがした。
実戦の経験もない「戦争を知らない子どもたちの子どもたち(の子どもたち)」で、しかも人を殺すゲームがある世代の子どもたちだから、その辺の感覚も鈍ってるように感じて、同じく20代だった私はつくづく「日本に生まれてよかった」と感じたのを覚えてる。
戦争は回避しなくてはならない。
戦場に立った時点で全員負けで、勝つのは武器商人だけだと思う。
自然災害に乗じた混乱や、経済混乱を引き起こしたいのは、世界中で戦争をする機運を高めたいから。
このドキュメンタリー、There are no forests on earthは、ロシアの無名作家が作成した面白い作品で、エデンメディアが翻訳版を上げている。
この地球に山や森は存在しない(前編)
(後編)
ドライなユーモアのセンスも楽しいドキュメンタリーだ。
後編では、世界各地に見られる核戦争の痕についても触れている。
つまり何度も通ってきた道というわけ。
人の記憶なんて曖昧でいい加減。
すぐに忘れてしまう。
個人レベルでもそうなんだから、文明レベルでも3世代過ぎれば大体忘れられるか、「こうでしたよ」と渡されたものを「そうだった」と思い込む。
"Fool me once, shame on you.
Fool me twice, shame on me.
Fool me three times, shame on both of us."
初めて騙された時は騙す奴が悪い(と言っても許される)けど、
また騙されたら、それはもう騙された自分が悪いのだ。
そして再び騙されたら、騙す奴も騙された自分も同罪だ。
色鉛筆で描いてみた。
追記)これ、私と全く同じこと言ってる!
「倉田真由美氏、櫻井よしこ氏の戦争発言に「若者を戦場に行かせる者とこそ、戦うべき」
戦争の話になると「自分は国に為に戦う」と勇ましげなことをいう人が必ず出てくるし、それを賞賛する人もいる。
— 倉田真由美 (@kuratamagohan) January 22, 2024
しかし戦争は、そういう人たちだけでできるものではない。赤ん坊であろうと全員が巻き込まれる。必ず犠牲になる。… https://t.co/0bkCZFCW8t