ビーチでのヒーリングセレモニーに参加した時に、しみじみと「はぁ…日本は恥の文化だと言われる時があるけど、このことか…」と感じる出来事があった。
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それはセレモニーがいよいよ始まるよ~というタイミングでのこと。
U字型に参加者のテントが並び、その前(U字の内側)に参加者がそれぞれマットレスや寝袋を敷いて、始まる前のひとときを過ごしていた。
私はトイレに行きたくなった。
トイレは、主催者が借りているビーチ沿いに並ぶコテージの中の一室にあった。
私たちが陣取っていたビーチと、その部屋の間は距離にして200メートルぐらい?
ビーチにはそこかしこに家族連れや友達同士なんかのグループがいたけど、ま、それなりに薄暗かった。
別に怖かったわけじゃない。
けど、なんとなく一人で行ってしまって良いのか悩んだ私は、一緒に行った友人(男性)に「あのさ、私、ちょっとトイレに行ってくるから」と声をかけた。
するとその友人は「へ?ああ、トイレ?わかった」と、少し怪訝そうな顔をしながら答えた。
その反応に満足しなかった私は、メインの主催者(女性)のところへ行き、「私、ちょっとトイレ行きたいのだけど、それってあのコテージにある部屋でいいんだよね?」と伝えた。
主催者は少し怪訝そうに「ええ、そうよ」と答えた。
何か特別な返答を期待していたわけじゃないけど、その反応にやっぱり満足しないまま、私は歩いてコテージへ向かった。
一晩をビーチで過ごすため電気が消されていた部屋へ入ると、部屋の電気はつけずに暗がりの中をそのままトイレへ。
トイレで便座に座りつつ、「私、なんか変なこと言ったかな?わざわざトイレ行くーなんて言わなくてよかったか…」とかかんとか思った。その後、超意外な状況が私を待っているとは知らず…。
用を足して扉を開けたら、そこには参加者の女性が7人ぐらいいて、煌々と電気が点いた部屋でトイレの順番を待っていた。
びっくりしながらも少し嬉しくて、また暗い砂浜を歩いてテントが張ってある場所へ歩きながら考えた。
何がどう起こってそうなったのかは知らない。
もしかしたら、トイレへ向かった私に気づいて「我も我も」となったのかもしれないし、主催者の女性が、一人で心許なさげにトイレへ向かう私を見て周りの参加者に声をかけたのかもしれない。
何度も言うけれど、私は怖かったわけでも、誰かについてきてほしかったわけでもなかったのよ。
「心許ない感じがするけど、一人で行くね」と伝えたかったんだと思う。
それに対してどう反応するかは人それぞれだけど、メキシコでの私の経験は、この時みたいに溢れんばかりのボリュームで応えてくれることが多い。
なんとなく、日本だったらきっと「怖いの?」とか、「これぐらい平気でしょ」とか、「怖いんだ。意外…」とか言われたりする気がする。
それが「恥」かと言えばどうか分からないけど、不必要に「辱める」ところがある気がする。
「心許ない感じがするけど、一人で行くね」とか言うと、「心許ないって怖いってこと?」みたいな感じ。
怖かったわけじゃない。ちょっと不安だったんだよ。
それを「怖い」とジャッジせず…いや、ジャッジしてるのかもしれないけど、それについて言及せず「たくさんの人たち」で応えてくれる。
そうだ。私は応援が欲しかったんだと思う。
それがメキシコ流。