秋晴れの中、江戸散歩に。
前は人形町駅から歩いたけど、今回は門前仲町駅から始めた。
ランチする場所を決めるべく、ぷらぷらする。
たくさんある小洒落たイタリアンのパスタランチと、深川あさりごはん「どっちにするか決めて」と言われ、悩む私。
そういう時、相手の顔色を窺って決めようとしてる自分に気づきつつ、私としては「相手の行きたいところに行きたい。それが私の絶対嫌!っていうものでない限り…」みたいなところもあるな〜と気づいた。
その時深川ごはんのお店の前にいたので、「じゃ、ここに」と決めようとすると、「ま、パスタランチもなかなか良さげやったけどな」と言い出すのが私の彼。
できることなら両方食べたいと思ってる人。
「な〜んや、パスタ行きたいんやんか」と思い、「じゃ、パスタ行こか」というと、「いや、俺はどっちでもええからかえちゃん決めて」と返ってくる。
で「じゃ、パスタにする」っていうと、「え?深川におるのに?深川ごはんはええのん?」と言ってくる。
で押し問答してると、そのうち「かえちゃんは何も決められへん」という話になるので、「せっかく深川にいるから深川ごはんにしよ!」と入った。
左のは季節限定だった北海腹子ごはん。
どちらもおいしゅうございました。
そこから、私が「行ったことない」というので、不動堂へ行くと、ちょっとテーマパーク的になってたので中へ入ってみた。
木製の不動明王の横隔膜ぐらいから上の胸像があって、その奥ではちょうど護摩だきが行われてた。
和太鼓もリズミカルで、これはこれで迫力のあるものを「見たねー」と言いつつ、お隣の富岡八幡宮へ。
「ここが相撲発祥の地」と聞き、横綱の名前を彫った石碑を見ながらあれやこれや話しつつ、知ってる力士の名前を見つけては騒いでた。
そんな時、私がたまたま思い出したのよね。
「あの、2倍2倍の人、誰やったっけ?」
そう、高見山…なんだけど、あんなに有名なのに見つからない。
舐めるように石碑をチェックしたけど見つからず「あ!横綱じゃない?!」(*関脇でした)なんてことをしつつ、ぶらぶらしてたら、深川東京モダン館の前を通り過ぎた。
昭和7年に市営食堂として開いたところを、補修してあり、今は多目的スペースとか、観光案内とかやってるみたいで美味しいコーヒーも飲めた。
今年は関東大震災から100年目とかで、復興関連の資料が少し展示されたのを見てたら思い出したのが、私の祖母が元々東京に住んでたこと。
関東大震災で被災した時、女学生だった祖母と、彼女の両親(私の曽祖父母)は、震災をきっかけに関西、大阪へ引っ越してきたらしい。
私の曽祖父は元々、メガネとか、帯留だとか帯紐その他着物を着る際の装飾品みたいなのを扱うお店をしてたとのことで、顧客は日本舞踊とか琴の先生も多かったらしく、一人っ子だった祖母は琴も日本舞踊もできたらしい。
彼女が使ってた琴の爪をつい最近母からもらったけど、なんか色々不思議。
彼女のお父さんが「よし!西へ行こう!」ってならなかったら、私は今、関西弁しゃべってなかったかもしれない。
そこからまたてくてく歩いて、清澄庭園へ。
これはめちゃくちゃ混んでた中、彼が撮ってた奇跡的な数枚。
あまりに人が多いので、「自転車乗るで」となり、ドコモのサイクルスキームに登録することになった。
彼は前からコレの愛用者だけど私は違うので、庭園の中で座りリーディンググラス(老眼)をかけて登録してたら、ここぞとばかりに、私より年上なのに視力はまだイケると自慢の彼が嬉しそうにイジるイジる…。
ま、ええけど。
そこから自転車で木場公園へ。
そしたらたまたま、スカイツリーが綺麗に見えて。
その後も自転車でいろいろ行って、〆は隅田川の夜景。
やっぱり何をやる、どこへ行くというのよりも、誰とやる、誰と行くが私にとって大事だと感じる。
これまでも、これからも、「何」や「どこ」に惹かれて何かをやったり、どこかへ行ったりすることもあるだろうけど、やっぱり「誰」の部分が大事なんやなぁと思う。
彼と一緒に旅するのは面白い。
でもよく「この前話したでしょー」と言われ、私が「へ?なんやったっけ?」みたいな顔をすると「ほんまにぜんっぜん人の話聞いてない!」って怒り呆れてる。
聞いた話の内訳(覚えてる:忘れてる)は、私は7:3ぐらいのつもりやけど、彼は1:9ぐらいらしいねんな…。(え?!)
こういう時、お互い「なんやて?!」って顔で「コイツ、やっぱり宇宙人か」みたいな顔になるけど、やっぱり楽しいの方が勝るんやねぇ。